Review モノ作り企業やクリエイターのインタビュー情報

2008/11/20 02:24 PM

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光学機器のプロフェッショナル@有限会社桜精機

桜精機光学機器の特注品を製造する桜精機。様々な機械を駆使して特注品を作り出す平野様に、モノ作りにとって大切なことをインタビューしてきました。

所狭しと並ぶ機械など社内に入ると、そこには様々な機械がところ狭しと並んでいる。金属加工の独特な油のにおいがし、以前自分がセンターレス研磨をしていたころを思い出しました。光学機器の特注品を製造する有限会社桜精機 代表取締役の平野様にモノ作りで大切なことをインタビューしてきました。

設計から組み立てまで一貫して行う、光学機器のプロフェッショナル。

有限会社桜精機は、どのような事業を行っている企業ですか?

代表取締役 平野氏主に顕微鏡に使う特注品のパーツを製造する会社です。汎用的なパーツではできないような特注品、例えば顕微鏡の場合だと円形のものを固定するジグなどを製造します。あと、顕微鏡の上部にデジタルカメラを取り付けるためのレンズアダプタを製造したりしているので、光学系のパーツを特注品で作ることが多いね。
東京都板橋区は光学機器のメーカーが何社かあって、トプコンやオリンパス、ペンタックス、ユニオン光学などがあるんだけど、なくなってしまった所もあるのが寂しいね。
塗装やアルマイト加工、メッキ、板を曲げるなどの加工はパートナー企業にお願いしているよ。不得手なものは得意な人にお願いするのが一番だしね。

御社が仕事を行う上で「ここは負けない!」最もこだわっていることを教えて下さい

設計図製造加工の精度はもちろんだけど、エンドユーザーから製造を依頼された時にサッ!と提案できることだね。精度は5/100mmが普通だけれど、もっと精度を高くすることも可能。精度の高さだけじゃなく、どういうものが仕事で使いやすいのかを提案することが大事だと思ってます。

ここ一年くらいであった仕事での変わった体験はありますか?

加工機械の詳細画像ものづくりネット板橋という会に参加しているだけど、そこで世界初の虹発生装置を作ったことかな。色々な紆余曲折がありながらもなんとか2008年2月にお披露目することができたんだ。これは本当に凄かった!2007年の11月頃にようやく完成したんだけど、難題が多く、特に虹を発生させるという一番大きな問題をクリアすることが難しかった。水滴の粒の大きさが0.2mm以上ないと水は光を反射しなくて、当初は超音波で微細な水滴に光を当てて虹を作ろうとしたんだ。でも、あまりにも微細な水滴は虹を作り出せなかった。今は試行錯誤の上、シャワー状の水に光を当てて虹を発生することができた。これは本当に大変だったよ。
色々なメディアにも取り上げられて、想像以上の反響があったのは本当に驚いた。テレビもワールドビジネスサテライトのトレンドたまごやめざましテレビなど、いくつもの番組でご紹介いただけたし、ラジオや雑誌も取り上げてくれた。もう本当に嬉しかったね。
この虹発生装置は、まだプロトタイプが完成しただけ。可能性はもっともっと大きくて、様々な用途に使うことができると思う。スポンサーを募集しているので、良いスポンサーと巡り合えば、さらに可能性は高くなるだろうね。

今後、どのようなことをしていきたいと考えていますか?

ドリル写真モノを作る過程を大事にしたい。人との付き合いであったり、製造における過程であったり。やっぱりモノを作るのは機械ではなく人。人との信頼関係が最も大切だね。あと、後継者の育成や子供たちにもっとモノ作りを知って欲しい。モノ作りは誰もなにもしなければどんどん衰退してしまう。後継者の育成といっても無理にやるのではなくて、楽しんでやって欲しい。

最後になりますが、御社からのメッセージをどうぞ。

これからも、モノ作りと人作りを大切にして頑張っていきたいね。

インタビューして感じたこと

感想 コックをしていたこともあるというちょっと異色な平野さん。お話を聞いていると感じたことは、モノ作りだけで終わらない製造であること。料理も食べてくれる人があってこその料理であるし、そういう意味で使う人が使いやすいものを製造しているという思いを感じました。モノは使われてこそ意味があるもの。その部分を本当に理解して実践している方だと思いました。貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!

有限会社桜精機
東京都板橋区西台2-40-10 Tel_03-3937-8101
設計から組み立てまで一貫して行う、光学機器のプロフェッショナル。

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