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2008/11/21 10:44 PM

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板橋産業見本市で水戸岡鋭冶さんの講演を聞きました

いちご電車水戸岡鋭治さんというデザイナーを知っていますか?私は2008/11/14の板橋産業見本市の講演で初めて知りました。とても個性あるデザイナーさんと感じましたし、講演内容も素晴らしいものでした。

水戸岡鋭治さんJR九州の車両や新幹線、駅。ジェットフォイルのBEETLE、横浜クイーンズスクエア・クイーンズモールのパブリックスペース、サインなど。岡山電鉄の路面電車MOMO、バスのデザイン、店舗のデザイン...。配布されていた資料は、見やすく、わかりやすく、見ていて楽しいものでした。
そこに書かれている「GOOD DESIGN IS GOOD BUSINESS & GOOD LIFE」の文字。これがどのような(本当の)意味なのかを講演を聞いて、そして水戸岡鋭治さんの著書:ぼくは「つばめ」のデザイナーを読んでよくわかりました。

板橋区は経営にデザインを取り入れることを支援している

いたばし経営デザインフォーラムという事業が東京都板橋区にあります。これは経営やモノ作りにデザインを取り入れることで競争力を上げたり、差別化をしたり、ブランド化をしたりすることを目的にしているようです。詳しくはいたばし経営デザインフォーラムのページを見て下さい。

今回のドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治さんや、以前はセミナーにPAOSの中西元男さんが来るなど、トップクラスの人を呼んだりもしています。これはすごいことです。実際にデザインを経営に取り入れて成功している企業があるのかどうかはわかりませんが、今回の水戸岡さんの講演を聞いた人の中で、少しでもデザインを身近に感じてくれたらいいなぁと思います。

水戸岡さんは凄い真っ直ぐな人だと思う

展示品講演を聴いていて、とても内容が伝わりやすかったと感じました。情報の伝え方の上手さ、ビジュアル表現の豊かさ、まっすぐな意見、その仕事で協力してくれた人への感謝など、いろんな意味で真っ直ぐな人だと思います。

中でも協力してくれた人への感謝の念は強く感じました。「自分だけではできない」「プロに任す」。技術の高さ、信頼、こだわり。良いものができるための要素がしっかりとあり、またそれを実行できる責任感と人柄の良さがとても素晴らしいのだと思います。

文化を大切に、公共を大切に

水戸岡さんは「日本の文化をもっと大切にしなければならない」とおっしゃってました。また公共の空間というものをとても大切に丁寧にすることを重要に考えています。JR九州はまさに公共の空間であり、新幹線は日本の文化。でも本当に大切なのは、それを利用する人が楽しい空間であること。ところどころに工夫があったり、その工夫が実は昔使われていたものの応用だったり。その発想ができる豊かな知識やこだわりが、とても印象に残っています。

GOOD DESIGN IS GOOD BUSINESS & GOOD LIFE

自分なりに水戸岡さんのこの言葉を訳すと、「デザインは楽しい!」だと思います。仕事も生活もひっくるめて、デザインは楽しいんだよ!もっとデザインの感性を大切にしよう!という感じです。
JR九州の電車「885系かもめ」には、革のシートが採用されています。高級感を感じる居心地の良さを演出するためだと思いますが、心ない人が傷をつけたら補修または張り替えをしないといけません。でも、デザインの水準が高いと使う人が緊張感を持つために傷をつけたり汚したりすることがないそうです。綺麗なもの、素晴らしいモノにはちゃんとみんな接するので、革のシートでも問題ないのだそうです。
ということは使う人もそのデザインをちゃんと自然に認識していて、感じていることになるのだと思います。その感じていることが「楽しい!」であれば目的は達成されているのでしょう。

聞いていた人の中の何人が興味を持ち、そして実行するか

セミナーなどの講演は、スピーカーを招くことが目的ではなく、その話を聞いた人がどう動くのかに価値があります。定員70名の今回の講演ですが、延べ人数で60人くらいが聴いていたと思います。自分も含め、この中の約60人が今後どのようなアクションをとるのかが楽しみです。

デザイナーの仕事はもっと広くて、もっと発言しなければいけない

デザインを起こすだけがデザイナーの仕事ではない。もっと意見を言わなきゃいけない。水戸岡さんは気になる部分はそのままにしておかないで、何にでも意見を言うことにしているようです。というか言ってしまうそうです。人との巡り合いにもよると思いますが、例えば経営者が熱い信念のもとにプロジェクトを進めていく場合などは、ドンドン意見を言った方が良いと思います。逆に信念もなく、よく分からないような状態のプロジェクトであれば意見を言っても言わなくても同じだと思います。そのプロジェクト自体に意味を見い出せない訳ですから。
デザイナー冥利に尽きるような仕事や人との出会いが、デザイナーを成長させると思います。プロジェクトを進める上で、デザインの魅力や必要性がわかっている人から「デザイナーに任せる」と言われることがきっとデザイナーには必要なのかもしれません。そんな人と巡り合えるように切磋琢磨して頑張りたいです。板橋デザインプロジェクトも頑張って成長させていきます!

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